サツマイモに含まれるポリフェノールやミネラル成分

紫品種(アヤムラサキ、パープルスイートロード、種子島紫、ナカムラサキなど)にはアントシアニンが含まれています。アントシアニンはポリフェノールの一種で、青紫色の天然色素のことです。ポリフェノールというのは、植物が紫外線やウイルスなど外敵から自分を守るためにつくり出した成分です。

 

アントシアニンは、配糖体のアントシアニジンと糖によって構成されている成分で、非常に強い抗酸化力を持っているのが特徴です。アントシアニンには、もともと植物が有害な光(紫外線など)のダメージから自らを守るためのものですから、人間のメラニンの役割を果たしていることになります。

 

人間の場合は、太陽から紫外線を受けると、メラニン色素によって肌を黒くし、体内に紫外線が入らないようにして、内部の細胞が傷つかないようにしています。いわゆる日焼けとはそういうことなのですが、植物ではアントシアニンなどの色素が紫外線などの有害な光から自分を守っています。

 

また、アントシアニンには、ロドプシン(目の網膜視細胞で光を伝達する)の再合成促進という作用もあるとされています。もちろんポリフェノールの一種なので、ガンや生活習慣病の原因になる活性酸素の抑制にも効果があります。

 

ミネラル分(無機質類)ではカリウムを豊富に含んでいます。カリウムには過剰となったナトリウム(塩分)を排泄するという役割があり、高血圧の改善に効果があります。更には、長時間運動による筋肉の痙攣などにも抑制効果があります。つまり、逆に不足すると、筋肉が弱って障害も起こす可能性が高まります。