サツマイモに含まれるビタミン類について

 

サツマイモに含まれるビタミン類ではビタミンEが比較的多く含まれています。ビタミンEは強い抗酸化作用を持っていることが大きな特徴であり、体にいろいろな害を与える活性酸素から体を守る作用をしてくれます。

 

また、血管や肌、細胞などを老化から防止し、血行も促進するなど、いわゆる生活習慣病予防に効果を発揮してくれます。そんなことから、若返りのビタミンとも呼ばれているわけです。美肌効果、生殖機能を維持する効果もあります。

 

ビタミンEは植物油、種実類などの食品に含まれていますが、基本的に油と一緒に調理をすれば吸収率が高まります。しかし、新しい油を使うことが大切で、それは古い油だと劣化でビタミンEが減少するからです。水洗いなどでは減少する心配はありません。それはビタミンEは油脂に溶ける脂溶性ビタミンだからです。

 

さて、サツマイモの種類のひとつである安納芋の場合にはβ-カロチンも豊富に含まれています。安納芋(アンノウイモ)は、種子島の特産となっている種類で、表皮が赤く「安納紅」とも呼ばれています。

 

特徴は水分が多くて粘質性だということで、焼くとクリームのようにネットリした食感になります。生の状態でも非常に糖度が高く16度前後もあります。この安納芋の果肉はオレンジ色ですが、これがβ-カロチンによるものなのです。β-カロチンは体内で必要に応じてビタミンAに変換されるので、ビタミンA特有の過剰症の心配もありません。